活動報告

2025/8/23
ワークショップ「人種・ジェンダー・障害――インターセクショナリティ再考」

開催概要

日時:2025年8月23日(土)14:30〜17:30
会場:國學院大学 渋谷キャンパス 6号館B1F 6B11-12
   アクセス・キャンパスマップはこちら(地図上「I」の建物)
主催:B02班(代表:小手川正二郎)

発表者・発表タイトル

小手川正二郎(國學院大学)「インターセクショナリティから見たマジョリティ性」
中澤瞳(日本大学)「フェミニスト現象学とインターセクショナリティ」
西倉実季(東京理科大学)「ジェンダーと障害の交差から考えるインターセクショナリティ」

コメンテーター

土屋葉(愛知大学、『障害があり女性であること』(2023)編著者)
堀田義太郎(東京理科大学、『差別の哲学入門』(2021)共著者)

ワークショップ趣旨

現代社会における顔と身体をめぐる偏見や差別を問い直しつつ、未来の顔身体のあり方を構想する学術変革領域(A)「顔身体のデザイン」科研のなかで、研究班B02「習慣化する身体・自覚化する身体/顔身体学の倫理」は、哲学および社会学の観点からジェンダー・人種・障害をめぐる知覚習慣や身体習慣を解き明かし、差別に関わる身体習慣をいかに変容できるかを探求することを目的とする。その際、ジェンダー・人種・障害というカテゴリーをそれぞれ独立に論じるのではなく、それらが互いに重なり合う経験に焦点をあてることを試みる。こうした重なり合いは「交差性」(intersectionality)という概念を通じて論じられてきた。ところが交差性という概念は、専門領域によって時に異なる形で理解されたり、用いられたりしている。また、ブラック・フェミニズムに由来するこの概念を日本の文脈に安易に「輸入」することに対する批判も存在する。こうした背景のもと、本ワークショップでは、人種・ジェンダー・障害についてそれぞれ研究する分担者たちが、それらのカテゴリーの重なり合いをどのような観点から記述し分析するのかを示すと共に、そのなかで交差性という概念をどのように理解し直す必要があるのかについて、コメンテーターおよびフロアとのディスカッションを通じて議論を深めることを目指す。

懇親会のご案内

ワークショップ終了後、懇親会を開催予定です。ご参加希望の方は、8月20日(水)までに以下のアドレスまでご連絡ください。
kotegawa@kokugakuin.ac.jp(小手川)

2025/8/10
「死する身体/不在の身体」公開シンポジウム

概要

本シンポジウムは、本年度から開始した学術変革領域研究(A)「顔身体デザイン」(2025年~2029年度)と中之島芸術センターの共催で「死とアート」をテーマとして、生きる「現実」を死という断絶面から照射することによって、これまでの生の現実のとらえ方を深化させることを目指す。目に見え経験される現実において、生の潜在性の現れを捉えることであるともいえる。生の潜在性の現われとは、例えば、死に直面することによって逆説的に「こうありえたかもしれない」という別様の生のあり方を想起する可能性、あるいは、未来への予期や過去の出来事/記憶とが相互に浸透するような局面を指す。

本企画では、日本画家の中村恭子の絵の展示と、3人の話者のトーク、2人のコメントを往還しつつ「死する身体/不在の身体」をめぐって新たな現実に触れる機会としたい。

参加される方は申し込み不要ですので、直接会場にお越しください。

日時:8月10日(日曜日)
場所:大阪大学中之島芸術センター
登壇者:河合文、郡司ペギオ幸夫、田中みわ子、中村恭子、西井凉子、丹羽朋子
展示:中村恭子
共催:学術変革領域研究(A)『顔身体デザイン』「死する身体/不在の身体」C01計画班・大阪大学中之島芸術センター

プログラム

14:00- 河合文 趣旨説明
14:10- 中村恭子 「不在の物象化:書き割り風景としての肉体」
14:40- 田中みわ子 コメント1
15:00- 休憩・展示鑑賞
15:40- 西井凉子 「不在の身体の痕跡」
16:10- 郡司ペギオ幸夫 「死を生きる創造的生」
16:40-17:00 丹羽朋子 コメント2
17:00- 質疑応答
17:15-18:00 展示鑑賞・展示室フリートーク

2025/8/3
たんけんしよう! あなたの知らない ”見た目”の世界
~なにかモヤモヤしたこと、ないですか?

「こどもからみる不思議世界探求」 プロジェクト × 日本科学未来館

日本科学未来館でルッキズムに関するイベントを開催しました。
対象は小学3年生から6年生です。参加には事前申込が必要です。

2025/8/1
若手の会第1回勉強会「アンドロイドの顔身体を作り操るための研究」

このたび顔身体デザイン若手の会では、大阪大学の石原尚先生をお招きし、第1回勉強会を下記の通り開催いたしますので、ご案内申し上げます。
事前申込は不要です。会場まで直接お越しください。参加費は無料です。

計画班の先生方の院生さんや学生さんにもぜひご紹介ください。
ご参加を心よりお待ちしております。

日時:2025年8月1日(金曜日) 14:00-17:00
会場:中央大学後楽園キャンパス 6号館 6426 教室
講師:石原 尚 先生(大阪大学 准教授)

概要:
人に近い顔身体表現を実現するアンドロイドロボットの設計と操作に関する研究は、人間の顔身体表現の理解にもつながります。本講演では、アンドロイドの設計・制御に関する具体的な事例を紹介し、今後の研究の方向性について議論します。

2025/7/26
キックオフシンポジウム「未来の顔身体のデザインとは?」
(関西会場)

日時:2025/7/26(土)13:30〜15:50(13:00開場)
会場:立命館大学 大阪いばらきキャンパスH棟H221教室

2025/7/20
キックオフシンポジウム「未来の顔身体のデザインとは?」(関東会場)

日時:2025/7/20(日)13:30〜15:50(13:00開場)
会場:東京大学駒場キャンパス KOMCEE West レクチャーホール